通常の処理では、1枚のレイヤーまたは1組のレイヤーセットを、1つの画像ファイルとして書き出します。
しかしそれでは不便なときもあります。
例えばギャラリー用に画像のサムネイルを大量に書き出す用途の場合。元画像の上に一律にフレーム画像を付けたいと思ったら、手作業で元画像のレイヤーひとつひとつにフレーム画像のレイヤーをコピーして適用しなければいけません。
そのようなケースでは、この「特定のレイヤーを常に表示する」設定を有効にする事でスマートに目的を達成できます。特定のレイヤーを常に他の各レイヤーと組み合わせて1つの画像ファイルとして書き出す処理を、自動で行ってくれるからです。
特定の文字がレイヤー名の先頭にある場合、そのレイヤーは他のレイヤーが書き出される際にも一緒に表示され続けます。※1
ピクセル存在範囲に合わせて自動的に切り抜く設定の場合、それらを合わせた状態で切り抜き範囲が算定されます。
書き出し元PSDドキュメント:
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書き出されたファイル:
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書き出されたファイル:
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切り抜き時の背景レイヤーの扱いに関しては後述の「背景レイヤーを対象に含める」と同じです。
先頭特殊文字による常に表示させるレイヤーとは別に、Photoshop上で背景レイヤーとして扱われているレイヤーも、常に表示させ続ける事ができます。
ピクセル存在範囲に合わせて自動的に切り抜く設定の場合、背景の範囲は切り抜き範囲に含まれません。それ以外のレイヤーのピクセル存在範囲の合計が切り抜き範囲となります。※2
書き出されたファイル:
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通常、常に表示させるレイヤーは書き出しリストに載っていても単体では書き出されなくなりますが、「対象レイヤーを単独でも書き出す」の設定を有効にする事で、他のレイヤーと同じように単体でも書き出されるようになります。
書き出されたファイル:
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